『教師のための教える技術』が明治図書出版より発売されました

2014年8月28日に、明治図書出版より『教師のための教える技術』が発売されました。2012年に永岡書店から出版された『いちばんやさしい教える技術』に続く「教える技術」シリーズの2冊目です。

この本は、学校の先生や、塾の講師、家庭教師、研修講師といった教えることを仕事にしている人たちのための本として、包括的に書いたものです。この本を土台にして、それぞれの読者のフィールドと専門に合わせて、教え方を工夫できるように書きました。役に立てていただければ本望です。

はじめに:なぜ「教師のための教える技術」か より抜粋

この本は、教える仕事に就いている人たちのために書きました。学校の先生や、塾の講師、家庭教師、研修講師といった教えることを仕事にしている人たちのための本です。

教えることを仕事にしている人たちなのだから、わざわざ「教える技術」を教えるまでもなく、当然知っていると思うかもしれません。しかし、実際はそうではありません。教えることを仕事にしている人たちであっても、実は教えることについては、先輩や同僚の見よう見まねで、なんとかやっているというのが事実だと思います。

(中略)

私は2012年に『いちばんやさしい教える技術』という本を書きました。その書名のとおり、「教える技術」をやさしく説明したものです。そこでは、教えることを仕事としていない普通の人たちを読者と想定して書きました。一方、この本では、「教師」つまり、プロとして教える仕事をしている人たちを読者として想定しています。

一般的な「教える技術」と、教師のための「教える技術」の違いは次のような点です。ひとつめは、教師という役割と立場がはっきりしているということです。そして教えるという仕事が、無償のサービスではなくプロの仕事であると捉えられています。プロの仕事ということは一定の水準の品質が期待されているということです。つまり、授業をすることについて失敗ができないということです。

教師のための教える技術の違いのふたつめは、大人数を扱うクラス運営の技術が必要であることです。個別に教えることと大人数の集団に対して教えることには、大きな違いがあります。個別に教える場合は細かいところまで指導できますが、クラスになると全体をうまくコントロールして授業を進めていくことが必要です。そこで、教師はクラス運営とクラスに対応した授業設計についての技術を持っていることが必要です。

この本では、基本的な教える技術に加えて、クラス運営と授業設計のための技術についても扱っています。プロとして「教える仕事」に就いている人の助けになれば、うれしく思います。
教師のための教える技術